今どきのレンズ交換式のデジカメはどれもそうだと思うが、OM-D E-M10はソフトウェア的な設定のみならず、ボタンやダイヤルに好きな機能を割り当てるカスタマイズが(ある程度)柔軟にできる。
昨日のエントリーでFn1ボタンにAFを割り当てているという話を書いた。これは実はデフォルト設定なのだが、それ以外のボタンについてはほぼ全てデフォルトではない設定で使っているので、今日はそれについて書いてみたいと思う。
・単焦点レンズをメインに
・主に花などをクローズアップで撮ることが多い
という人には参考になるのではないだろうか。
まず、前提として絶対にはずせないのがAF/MFの設定である。
[AF/MF] - [AF方式] - [静止画] ← [S-AF+MF]
[AF/MF] - [AEL/AFLモード] - [S-AF] ← [mode 3]
前者はAFを働かせた瞬間に自動でピント合わせ(オートフォーカス)もするが、その前だろうと後だろうと好きな時にフォーカスリングを回すとフォーカス距離を変えることができる(マニュアルフォーカス)よ、という設定である。
マクロを使う時など、被写界深度が浅くなってピント合わせがシビアな時にはAFだけに頼らずMFも併用しますね。という設定である。
後者は昨日触れた「親指AF」の設定である。mode 1 はレリーズボタン(シャッターボタン)を半押しするとAFが働くのに対し、この mode 3 だとAFL/AELボタンという仮想的なボタンを押すことでAFが働くということになっている。
そのAFL/AELボタンというのは仮想的なボタンなので、どこか適当なボタンをAFL/AELボタンとして割り当てなければならない。各種ボタンに割り当てることができるがデフォルトではFn1になっているし、Fn1以外だと「親指AF」にならない。例えばFn2に割り当てると人差し指を少しずらしてFn2ボタンを押してAFし、レリーズボタンに戻してシャッターを切るということが可能だが、その動作を同時に行うことはできないので用途によっては困ることになる。わざわざそうする必要もないのでデフォルトのままFn1にAFL/AELでいいと思う。
ではその [ボタン/ダイヤル] - [ボタン] メニューをもぐっていく。
まず設定したいのは [上下左右ボタン機能] にダイレクト機能を割り当てることである。
これはデフォルトでは [・・・] となっていて、AFターゲットを選択できるようになっている。
つまり、デフォルトでは上下左右のどのボタンを押しても最初の一押しからAFターゲットが動くのでAF以外は使いませんという人には超便利な状態である。
しかし、ここにダイレクト機能を割り当てると、矢印の左ボタンを押すとAFターゲットを動かせるモードに入り、ツータッチ目から実際にターゲットを動かすことができるのでボタン操作が1回増える。
しかし、AFだけには頼らない使い方をするので、ダイレクト機能にするとで機能の割り当てを行えるボタンが増えるメリットを活かしたい。つまり、右矢印ボタンを下矢印ボタンに何らかの機能を割り当てることができるようになるのだ。
ちなみに、上下左右ボタン機能をダイレクト機能にした時、上ボタンを押すと(Aモードなら)絞りと露出補正を矢印ボタンで行うモードに切り替わる。そんなのダイヤルで操作するのが普通なのにそれをわざわざボタンで操作できるようにするというこのモードの意味がわからない。上ボタンにも何か機能が割り当てられればいいのに、と思う。
それはともかく、右ボタンにはISOとWB(ホワイトバランス)をダイヤルで操作できるモードに切り替わるボタン、下ボタンには連写やセルフタイマーを設定するモードに切り替わるボタンを割り当てた。WBはよく使うので、OKボタンを押したりスーパーコンパネから選ぶより、ワンタッチで切り替わる方が嬉しい。セルフタイマーは2秒セルフをよく使う。手持ちでレリーズボタンを押し込む時のショックで起こる手ぶれを防ぐためにも有効であるのでこれも多用する。ただし、これは電源OFFでも初期設定に戻らないので、次に起動した時にすぐにシャッターが切れずに慌てる要因になるので注意が必要だ。
残るボタンはFn2と録画開始ボタンである。(L-Fnというのもあるがこれはレンズにつくボタンであり、これを実装していないレンズの方が多いのであまりアテにできない)
動画は使わない(どうしても撮りたい時はモード切替ダイヤルで動画撮影モードに入る)ので、これも別の機能に割り当てている。
特に単焦点をメインに使っていると、もう少し望遠にしたいと思うことがある。例えばわたしの常用している15mm F1.7などを付けた時なんかがそうだ。時間に少し余裕があって画質を優先するならばもちろんそれ相応の焦点距離のレンズに付け替えるが、そうでないならばデジタルテレコンという機能を使う。これは(わたしの理解では)センサーの中央付近だけを使うことで、あたかも焦点距離が倍にのびたように望遠になるという機能である。
そしてそのデジタルテレコンのon/offを録画開始ボタン(赤丸のついたボタン)に割り当てると、そういう時に便利である。
最後にFn2ボタンには拡大表示を割り当てている。
この機能はMFを使う時は必須であろうし、EVFを使うメリットの筆頭ではなかろうか。
つまり、視野中の任意の領域を拡大(5倍~14倍)してEVFいっぱいに表示するというものである。もちろんEVFだけではなく、背面液晶でライブビュー中は背面液晶全体に拡大表示される。
最終的に撮影される範囲は元の(拡大されていない)視野全体なのだが、その一部を拡大表示することで細やかなピント調整が可能になってくるのだ。
個人的にこの機能は多用しているので、光学ファインダーのレフ機を使うと不安になる。
その時はその時でAF派になるのかな…とも思う。
昨日のエントリーでFn1ボタンにAFを割り当てているという話を書いた。これは実はデフォルト設定なのだが、それ以外のボタンについてはほぼ全てデフォルトではない設定で使っているので、今日はそれについて書いてみたいと思う。
・単焦点レンズをメインに
・主に花などをクローズアップで撮ることが多い
という人には参考になるのではないだろうか。
まず、前提として絶対にはずせないのがAF/MFの設定である。
[AF/MF] - [AF方式] - [静止画] ← [S-AF+MF]
[AF/MF] - [AEL/AFLモード] - [S-AF] ← [mode 3]
前者はAFを働かせた瞬間に自動でピント合わせ(オートフォーカス)もするが、その前だろうと後だろうと好きな時にフォーカスリングを回すとフォーカス距離を変えることができる(マニュアルフォーカス)よ、という設定である。
マクロを使う時など、被写界深度が浅くなってピント合わせがシビアな時にはAFだけに頼らずMFも併用しますね。という設定である。
後者は昨日触れた「親指AF」の設定である。mode 1 はレリーズボタン(シャッターボタン)を半押しするとAFが働くのに対し、この mode 3 だとAFL/AELボタンという仮想的なボタンを押すことでAFが働くということになっている。
そのAFL/AELボタンというのは仮想的なボタンなので、どこか適当なボタンをAFL/AELボタンとして割り当てなければならない。各種ボタンに割り当てることができるがデフォルトではFn1になっているし、Fn1以外だと「親指AF」にならない。例えばFn2に割り当てると人差し指を少しずらしてFn2ボタンを押してAFし、レリーズボタンに戻してシャッターを切るということが可能だが、その動作を同時に行うことはできないので用途によっては困ることになる。わざわざそうする必要もないのでデフォルトのままFn1にAFL/AELでいいと思う。
ではその [ボタン/ダイヤル] - [ボタン] メニューをもぐっていく。
まず設定したいのは [上下左右ボタン機能] にダイレクト機能を割り当てることである。
これはデフォルトでは [・・・] となっていて、AFターゲットを選択できるようになっている。
つまり、デフォルトでは上下左右のどのボタンを押しても最初の一押しからAFターゲットが動くのでAF以外は使いませんという人には超便利な状態である。
しかし、ここにダイレクト機能を割り当てると、矢印の左ボタンを押すとAFターゲットを動かせるモードに入り、ツータッチ目から実際にターゲットを動かすことができるのでボタン操作が1回増える。
しかし、AFだけには頼らない使い方をするので、ダイレクト機能にするとで機能の割り当てを行えるボタンが増えるメリットを活かしたい。つまり、右矢印ボタンを下矢印ボタンに何らかの機能を割り当てることができるようになるのだ。
ちなみに、上下左右ボタン機能をダイレクト機能にした時、上ボタンを押すと(Aモードなら)絞りと露出補正を矢印ボタンで行うモードに切り替わる。そんなのダイヤルで操作するのが普通なのにそれをわざわざボタンで操作できるようにするというこのモードの意味がわからない。上ボタンにも何か機能が割り当てられればいいのに、と思う。
それはともかく、右ボタンにはISOとWB(ホワイトバランス)をダイヤルで操作できるモードに切り替わるボタン、下ボタンには連写やセルフタイマーを設定するモードに切り替わるボタンを割り当てた。WBはよく使うので、OKボタンを押したりスーパーコンパネから選ぶより、ワンタッチで切り替わる方が嬉しい。セルフタイマーは2秒セルフをよく使う。手持ちでレリーズボタンを押し込む時のショックで起こる手ぶれを防ぐためにも有効であるのでこれも多用する。ただし、これは電源OFFでも初期設定に戻らないので、次に起動した時にすぐにシャッターが切れずに慌てる要因になるので注意が必要だ。
残るボタンはFn2と録画開始ボタンである。(L-Fnというのもあるがこれはレンズにつくボタンであり、これを実装していないレンズの方が多いのであまりアテにできない)
動画は使わない(どうしても撮りたい時はモード切替ダイヤルで動画撮影モードに入る)ので、これも別の機能に割り当てている。
特に単焦点をメインに使っていると、もう少し望遠にしたいと思うことがある。例えばわたしの常用している15mm F1.7などを付けた時なんかがそうだ。時間に少し余裕があって画質を優先するならばもちろんそれ相応の焦点距離のレンズに付け替えるが、そうでないならばデジタルテレコンという機能を使う。これは(わたしの理解では)センサーの中央付近だけを使うことで、あたかも焦点距離が倍にのびたように望遠になるという機能である。
そしてそのデジタルテレコンのon/offを録画開始ボタン(赤丸のついたボタン)に割り当てると、そういう時に便利である。
最後にFn2ボタンには拡大表示を割り当てている。
この機能はMFを使う時は必須であろうし、EVFを使うメリットの筆頭ではなかろうか。
つまり、視野中の任意の領域を拡大(5倍~14倍)してEVFいっぱいに表示するというものである。もちろんEVFだけではなく、背面液晶でライブビュー中は背面液晶全体に拡大表示される。
最終的に撮影される範囲は元の(拡大されていない)視野全体なのだが、その一部を拡大表示することで細やかなピント調整が可能になってくるのだ。
個人的にこの機能は多用しているので、光学ファインダーのレフ機を使うと不安になる。
その時はその時でAF派になるのかな…とも思う。