LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 でいわゆる「写真を撮ることに目覚めた」わたしは、2014年6月についに新しいカメラを買ってしまいます。
OLYMPUS OM-D E-M10
カメラの使い方としてこれ以上ないくらい機能と形と大きさが自分にぴったりだと感じて、発売当初から欲しくて仕方がなかったものです。
過去のレンズ資産(と言っても25mm/F1.4だけですが)を生かすように…というのはレンズ沼の入り口なのでしょうか。キットレンズのレンズ以外に2本ほど入手してしまいました。

  • M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
OM-D E-M10 キットレンズに付属のオリンパス曰く「世界最薄パンケーキズームレンズ」。
まあ、確かに小さいんですが、20mm/F1.8と25mm/F1.4を持っていると出番はあまりありません。
ちょっと前まで陥っていた「焦点距離に連続性が無いとダメだと思ってしまう病」は今は持っていません。
標準ズーム域で 20mm, 25mm という単焦点があれば問題無いと思っています。
小さいことは20mm/F1.8に任せます。
というわけで売却処分。いえ、もちろん悪いレンズじゃないんですけど…。

  • M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ
OM-D E-M5のレンズキットに付属のレンズで、どういうわけか評価の高くないレンズ。

どういうわけも、こういうわけも、きっとユーザーの不満は以下の2点、
・ 暗い
・ 長い
なんだろうと思います。
それさえ我慢できるならこのレンズはとても重宝します。
特に晴れた日に公園に行って写真を撮ろうなんて考えると、真っ先にこれを持って行きますし、これ一本で事が足ります。

長所としては以下があります。
・ 広角側が12mm(35mm換算24mm)から始まる
・ マクロモードがある
・ 防塵防滴

OM-D E-M10 レンズキット付属の14-42mm F3.5-5.6 EZに比べてもズーム域は両側に広いですし、長ささえ我慢できるなら完全な置き換えが可能です。
そして、何と言ってもマクロモードが使えます!
最大撮影倍率は0.36倍(35mm換算0.72倍)と、マクロレンズを持っていないならこれでも十分と感じられるほどです。

広角側は12mm始まりと、他の標準ズームがほとんど14mm始まりであることを考えれば、ちょっとした広角レンズっぽく使えます。風景を撮るのにはこの2mmの差は大きいと思います。
ただ、望遠側はあまり使う気になりません。描写が甘いという諸先輩方の意見に賛同します。

ポートレイトなど、接写するわけじゃないけど背景はぼかしたい…という要求には応えられないかもしれませんが、花や小物を撮るならこのマクロモードを使えば背景はキレイにボケます。

万能というわけではありませんが、用途は広くそこそこ使えるレンズだと思います。
長さを許容できるなら、カメラに付けっぱなしにしていいのではないでしょうか。
さんざん「電動ズームはどうもまどろっこしてくて…」と言ってきてますが、このレンズには電動ズームモードとメカニカルズームモードがあります。この点も◎です。

  • M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
12-50mm F3.5-6.3 EZ のマクロモード「使える」と持ち上げておきながら結局マクロレンズを買ってしまいました。
このレンズはマイクロフォーサーズ規格で最大撮影倍率が1.00倍です。つまり、35mm換算で2.00倍!
これぞマクロ!という写真が撮れます。
マクロだけでなく、60mm(35mm換算120mm)の焦点距離でF2.8の明るさを生かした中望遠でのポートレイトにも使えます、とのことですが、残念ながらボケはあまりきれいじゃないです。

マクロ撮影するときは唯一無二の存在として、そしてそれ以外としては(そんなに明るくない)室内でも使える単焦点として、ハイスピード(シャッタースピードを短くできる)レンズという位置づけです。